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AJセミナー「オーサーシップと知識生産―「離脱著者」のメリット 」

概要:小論「オーサーシップと知識生産」をもとに 各分野のオーサーシップおよびその裏事情(?)について 議論させていただく。

※後日追記 以下、原稿の概要

本稿では、筆者がフィールドワークを行ってきた高エネルギー物理学領域におけるオーサーシップのあり方について考察する。まず、「著者」を「貢献者」とする考え方について、論文の全体についての説明責任を要求するオーサーシップは高エネルギー物理学領域においては現実的ではないことを確認する。続いて、アルファベット順に著者たちの名前が並べられる、同領域における現行のオーサーリストは、研究公正の観点からは正当化困難であり、実行可能な範囲で著者における貢献種類の区別を明示すること(「説明可能なオーサーシップ」)が望ましいと論じる。次に、オーサーシップのあり方について知識生産の観点から分析し、オーサーシップを説明可能なものとすることは研究グループの知識生産に正負両面の影響を与えると考えられること、また、著者となる要件として一定の説明責任を課すか否かは論文におけるその研究グループの「関与の程度」の反映を通じてその研究領域の知識獲得活動を左右し得ること、を指摘する。最後に、「論文の著者となる資格はあるが、説明責任の観点から名前を載せない」という「離脱著者」の特徴について検討し、離脱著者となることが問題とならないようなシステムデザインが必要であると主張する。


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